クラウドファンディングのプラットフォームを選ぶ5つのポイント
自分の目的達成に最適なクラウドファンディングのプラットフォーム
クラウドファンディングのプラットフォームには、あらゆるジャンルのプロジェクトを取り扱う総合サイトから、芸術や文化、芸能、スポーツなど分野を特化したサイト、社会課題解決や地方活性化など目的を特化したサイトなど様々なものがあります。
自分の目的・目標を達成するためには、どのクラウドファンディングプラットフォームが最適なのかを見極めることが重要です。
そこで、自分のプロジェクトに最適なプラットフォーム選びのポイントをまとめてみました。
プロジェクトの量と質
1つ目のポイントは、プラットフォームの量と質です。
プラットフォームへ訪れる人が多いと、プロジェクトが目に留まり、支援が広がる可能性が高まります。特に、自分が行う分野に関連するプロジェクトが多いサイトを選ぶことは重要です。多くのプラットフォームには「プロジェクトを探す」という機能があるので、自身のプロジェクトのキーワードで検索し、同じようなプロジェクトが盛り上がっているかどうかを見て、絞り込んでいきます。
自分の考えているプロジェクトの内容に近いプロジェクトを複数のプラットフォームで探すことから始めると良いでしょう。
例えば、「保護猫カフェ」を作るための資金集めプロジェクトを計画したとします。2つのクラウドファンディングプラットフォームで「保護猫」に関連するプロジェクトを調べてみました。最初に見たプラットフォーム“A”では300件以上の保護猫関連プロジェクトが結果表示されました。次に見たプラットフォームBは、わずか6件でした。数だけでなく、プロジェクトの内容も比較しました。前者は非営利活動の割合が高いようでしたが、保護猫に関する様々な活動・施設への支援を求めるプロジェクトが掲載されており、その中にはカフェのプロジェクトもありました。一方、Bには保護活動に関するプロジェクトは一切なく、猫関連グッズの新商品販売のプロジェクトのみでした。
クラウドファンディング手数料
2つ目のポイントは、コストです。クラウドファンディングには手数料や返礼品の原価や配送料といったコストがかかります。クラウドファンディングのプラットフォーム選びに影響するのは、プラットフォームに支払う手数料だけです。
クラウドファンディングのプラットフォーム運営会社に支払う手数料は、購入型の場合、成功報酬型で後払いです。募集期間終了後に集まった支援金から天引きされます。事業者が行うクラウドファンディングは「購入型」が主であり、購入型の手数料は18.7~20%が標準的な手数料です。
BASEやShopifyなどのネットショップと比べると手数料は高くみえますが、信用のある会社(クラウドファンディングのプラットフォーム運営会社)が支援者と事業者との間に入っているから、安心してお金を前払いで出してもいいと考える支援者も多いのではないかと思います。
また、お金のやり取り、例えば失敗した時の返金、あるいは支援者の管理などを代行してくれること、支援が直接支援者以上に広がる可能性があることも高い手数料を払う価値だと言えます。
支払手数料とは別に決済手数料が発生する場合や消費税が別途発生する場合など、会社によって表記方法が異なるので必ず確認しておきましょう。
返礼品などにかかる費用については、形のある返礼品を用意した場合は、その原価と送料が費用としてかかりますが、これは実行者側のことでプラットフォーム選びとは無関係です。ただ予算を把握するためには必要です。
自分の予算を把握し、予算に合うプラットフォームを選ぶとよいでしょう。
1回のクラウドファンディングの利益だけにとらわれない
プラットフォームの選択基準とは関係ありませんが、クラウドファンディングを1回の損得だけで考えないでください。
クラウドファンディングで集まったお金は、事業者の挑戦の場合、会社・個人の取り組みや商品・サービスのことを知ってもらった結果、あるいは商品・サービスを目当て、あるいはその取り組みに共感して集まった資金です。1回のクラウドファンディングの収支が赤字あるいは、わずかな利益だったとしても、その後にも関係の続く顧客・ファンづくりができたのであれば、広告宣伝費と考えるとかなりの費用対効果です。しかもうまくいったときだけ費用を払えばよいので、このような都合の良い手段は中々ありません。
目標達成率
次にどれくらいのプロジェクトが目標金額を達成しているか、目標額に対してどれくらい支援が集まっているのかを確認しましょう。最初のポイントである量と質とほぼ同じことではありますが、ここでは類似のプロジェクトあるいは同じような属性の支援者を狙うプロジェクトが、目標達成しているかどうかを見ていきます。目標を大きく下回るプロジェクトや集まっていても目標額すれすれの支援額しか集まっていないプロジェクトばかりが並んでいる場合は、支援の広がりが無い可能性があるので、別のプラットフォームを探すことだけでなく、プロジェクトの方向性の見直しも検討してください。
成功率は全てのプラットフォームが正確な数字を公表しているわけではないので、一部のプラットフォームで公開されている統計データや「プロジェクトを探す」で掲載されているプロジェクト(募集中のものや終了したもの)の目標達成率、目標額と支援総額との差額、支援者数などを見比べることでプラットフォームごとの違いを見極めます。
信頼性とセキュリティ
信頼性の高いクラウドファンディングのサイトを選ぶことも大切です。サイトの運営元やバックグラウンドを調査し、セキュリティ対策がしっかりしているか確認しましょう。個人情報や支援金の安全性が確保されていることが重要です。
サポート体制・相性
最後のチェックポイントは、サポート体制です。クラウドファンディングの手順や利用方法について、サポートやガイドラインが充実しているかも確認しましょう。初めてのクラウドファンディングであれば、サポートが手厚く、わかりやすい手引きがあるプラットフォームが安心です。
それだけで比較ができない場合は、プラットフォームの担当者の対応を見て判断しましょう。方針決定や審査からプロジェクト終了まで関わることになるので信頼関係があるとないでは結果が変わってくるはずです。ただ、他の点は完璧でも担当者一人のために、プラットフォームを変えてしまうの。CAMPFIREやREADYFORのシンプルプランでは、担当者を通さず最終審査
まとめ
5つのポイントを紹介しました。1つのポイントだけで決めるのではなく、いくつかのポイントを組み合わせて自分のプロジェクトに最適なプラットフォームを選んでください。